土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
まだまだ修行が足りません。
先日、あるお寿司屋さんで食事を終え、「お愛想」と告げた瞬間、隣に座る初老の紳士からお小言を頂戴してしまいました。
「兄さん、『お愛想』は板さんが口にする符牒で、客人は『お勘定』って言わなきゃだめですよ」
あぁ、そうなんだ。まったく知りませんでした。客が使うと「こんな店愛想が尽きた」ということになってしまうらしいんです。青二才を諭してくれた隣人に感謝しつつ、早々に寿司の来歴を勉強しました。
まず、にぎり寿司のオリジンといわれるのが琵琶湖周辺の「鮒寿司」に代表される「なれずし」。塩漬けで保存性を高め、米飯を培地として数ヶ月から数年間発酵、熟成させるため「熟れずし」となりました。この場合、乳酸発酵だから酸味成分は酢酸ではなく乳酸。
そんなに長い間待てないということで、お酢で酸味を付けたのがにぎり寿司や押し寿司。ミツカンの始祖、中野又左衛門さんのおかげで江戸時代に食酢が普及し、江戸前のにぎり寿司や大阪のバッテラ(鯖の押し寿司)が庶民の食文化となったのです。
さらに庶民的なのが、押し寿司の米をおからに代えた愛媛の「いずみや」。おからが苦手な小生は幼時より忌避してきましたが、新居浜別子銅山発祥の住友家の屋号「泉屋」に由来するという由緒正しき郷土料理だったのです。
酸っぱいという意味の形容詞「酸し(すし)」が語源とされる寿司。カウンターに座るのは、まだまだ修行不足かと反省した酸っぱい夜なのでした。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。 医療伝道師、リビングストンが発見しました。 儀式 スイカをおいしく食べる儀式があります。それは、玉をポンポン叩く品定めではなく、ピタゴラス的8...
「だしの伝道師®」土居でございます。 夏バテ防止に豚肉をおすすめします。 豚の生姜焼き 在京時代、五反田にある「日南」という料理屋で豚肉料理をよく食べていました。無菌豚の生ベーコン...
「だしの伝道師®」土居でございます。 デパ地下、大好きです。 デパート納品 今から30余年前の小僧時代、週に3回くらい看板車でスーパーやデパートに商品を届ける仕事を担当していました...
「だしの伝道師®」土居でございます。 平和を祈る8月15日です。 魂 ニュース映像を通して知る異国の戦争はどうしても他人ごとになりがちですが、我が国の戦争体験者へのインタビュー番組...