土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
食文化とのかかわりです。
以前、マルトモは数の子に抗腫瘍活性が存在することを証明し、学会で発表しました。超拡大解釈すれば、「数の子を食べるとガンにならない」ということであり、さらに超楽観的展望だと「数の子から抗ガン剤ができる」という夢物語です。

現実的には、子孫繁栄の縁起物としてお正月に数の子を食べる習慣を科学的に証明しただけですが、以来、おせち料理の数の子をじっくり噛みしめて味わうようになりました。
そして、今年はわかめも噛みしめたのです。
貴重なミネラル供給源であるわかめは、万葉時代にまでさかのぼる縁起物でもあるんです。北九州市の和布刈(めかり)神社では、旧暦元旦の未明に3人の神職が関門海峡のわかめを刈りとって神前に供える「和布刈神事」が行われていて、710年には神事で供えられたわかめが朝廷に献上されたとの記述が残っています。
また、万葉集にはわかめを含む海藻を詠み込んだ歌が100首近く残されていますが、その多くは男性が女性に向けて詠む歌に使われています。
「比多潟の 磯のわかめの立ち乱え 我をか待つなも 昨夜も今夜も」…比多潟の磯のわかめのように、思い乱れて私を待っているのだろうか。昨夜も今夜も。
めらめら燃える恋心を、ゆらゆら揺れるわかめになぞらえたのでしょうか。

ならばということで、海藻から燃える水=石油をつくろうとしている研究者たちがいました。「オーランチオキトリウム」や「榎本藻」などですが、皆さん苦労されてます。

基礎技術があってもスケールアップが苦手というのが日本の実情ですが、エネルギー問題解決のためにもぜひ燃える心で挑戦してもらいたいものです。
数の子とワカメを食べながら。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
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