土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
賢いアリさんに学びました。
初上京した時、右も左もわからないカントリーボーイは「クルマの運転で道に迷ったら首都高」という先輩の教えを愚直に守り、渋滞の首都高速にたびたび飛び込んでいました。
1号線は上野、2号線は目黒、3号線は渋谷、4号線は新宿、5号線は池袋、6号線は向島…。丸暗記した路線名が命綱でした。
満員電車と人ごみと渋滞は何年たっても慣れることはありませんが、これらをひと括りにして科学的に解決しようとする先生が、「渋滞学」を提唱する東京大学の西成活裕教授です。
これまで、「前を走るクルマが何らかの原因で遅くなるから渋滞する」と考えられていましたが、実際は「渋滞は前のクルマとの車間距離が狭くなることで起こる不安定現象」であることがわかったのです。
つまり、前のクルマが減速した時、十分な車間距離を取っていないと慌ててブレーキを踏み前のクルマ以上に減速してしまいます。この現象が連鎖的に起こることで、自然渋滞が発生するというのです。
理想の車間距離は70キロ走行で40メートル。混雑してきた時に、車間距離というクッションで渋滞を回避する「科学的ゆとり」作戦で、交通渋滞による経済的損出12兆円を削減しようではありせんか。
西成教授はさらに対象を広げ、災害時の非常口に避難者が殺到する人の渋滞、携帯電話がつながらない通信の渋滞、生産現場でモノを作りすぎる在庫の渋滞、会議で何も決められない意志決定の渋滞などを解決しようとしています。
ちなみに、かつお節を削る工程も、あわてて原料を送り込むとキレイに削れません。ゆっくりじっくりが品質向上の原則です。
このことを本能的に実施しているのがアリさんの行列です。アリさんはどんなに混んできても前との距離をあけて絶対に詰めません。だから渋滞しない。
われわれも、十分な車間距離をとって仕事をするべきだと、アリさんに学んだのであります。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
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かつお節文化の拡散に邁進中。
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