土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
縁側に座って、スイカの種を飛ばしてました。
幼い頃、「スイカの種を食べると腹から芽が出るぞ」とよく脅されました。
実際、動物の消化管を通過した植物種子のほとんどが発芽する能力を維持しているらしく、
腹から芽は出ないにしても「消化が悪いから種は出しなさい」という親心は間違っていないんです。
種の立場からすると、子孫繁栄のために必死で動物の消化酵素に抗っているわけで、そうやすやすとエネルギー源になってはくれません。
米国農務省のノボトニー博士らは、この攻防に研究のヒントを得ました。進化によって消化されにくい構造になったナッツや種子は、他の食品と同じようなカロリー計算が当てはまらないのではないかと。
食品のカロリーは、たんぱく質、炭水化物、脂肪の含量に、その食品固有の係数をかけることで算出できます。
例えば、一般的なかつお節は100gあたり、たんぱく質75.7g×4.22=319.5 kcal、炭水化物0.4g×4.11=1.6 kcal、脂肪3.2g×9.41=30.1 kcalの合計で、計算上は351.2kcalとなります。
そこでノボトニーの実験。
被験者にさまざまな量のアーモンドを食べてもらい、それ以外の食事は完全に同じにして消化吸収されずに便と尿に出てきたカロリーを計測したところ、アーモンド1食分が129kcalとなりました。
表示されている計算値170kcalを大きく下回ったのです。やはり種子系食品は消化を免れるように進化しているということです。
種子の例以外でもいろいろあります。
消化の悪い生のサツマイモを食べたマウスは体重が減り、全粒小麦粉パンを食べたヒトは、精白小麦粉パングループに比べて摂取カロリーが10%少なくなったんです。
要するに、加工度の高い食品より生や生に近い食材が低カロリーになるわけで、お腹の都合さえ良ければ、「生食ダイエット」も考えられなくはありません。
飽食の今日、スイカの種を食べるという選択肢もあると思うのであります。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
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