土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
おどろおどろしい日本の童謡が好きです。
古い横断歩道に設置されている音響装置付き信号機は、青信号メロディとして童謡「とおりゃんせ」を使用するタイプが多く見受けられます。
由来はよく知りませんが、「とおりゃんせ」という曲名がよかったのか、はたまた「行きはよいよい帰りは怖い」という歌詞が、交通安全の啓蒙に適していたのか。
本質は、やはりあのおどろおどろしい曲調にあるのではないでしょうか。暗いマイナーコードにせかされ、歩調を早める。
明るくおおらかな曲でのんびり横断歩道を渡るより、不安できょろきょろの方が安全だと思います。
同じように、駅ホーム発車メロディも「あえて中途半端な終わり方の曲にして不安をあおる」と作曲家が語っていました。
落ち着いた曲だとのんびり乗り遅れてしまうんだと。
怖いながらもとおりゃんせと歩む天神様の細道。さぞかし心細いに違いありませんが、心細いからこそ細心の注意を払うんです。
そして、私にとっての「天神様」は、梅干しの種を割ると出てくる白くて柔らかい核。仁とも呼ばれるそれは、学術的には杯乳ですが、わが実家では天神様と呼んでました。
夕食時、毎日梅干しにかつお節をかけて食べていた父は、まな板の上で種を割り、私に天神様を食べさせてくれました。
「これがうまいんだ」。暗い台所で赤い梅干しから出てくる白い天神様は少し妖しく、その柔らかさもまた神秘的でした。
しかし、青梅の天神様にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれています。青酸配糖体は胃の中で毒性の高い青酸になるんです。梅干しになれば消失しますが、ちょっと怖い。
「梅の種の中には神様がいらっしゃるので食べてはいけない」と親に言われて育った知人もいたくらいです。
それを毎日食べていた私。アミグダリンでナムアミダブツになるところでした。横断歩道も梅干しも注意が必要。
天神様の警告は、なかなか効果的なのであります。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
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かつお節文化の拡散に邁進中。
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