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2026.09.10

メリケン湿布

「だしの伝道師®」土居でございます。

メリケンノスタルジーです。

 

メリケン粉

最近、周囲で足を捻挫する事例が多発していて、哀しい昭和のメリケン粉湿布を思い出す機会が増えました。

幼時、捻挫といえばメリケン粉湿布でした。メリケン粉をお酢で溶いてベトベトにし、患部に塗りつけガーゼと包帯で固定。

匂いがきつい上にネチョネチョして気持ち悪かった。工作の授業の石膏人形になった気分でした。

 

そして今、メリケン粉湿布どころかメリケン粉という単語自体が通じない時代になってしまいました。

メリケン粉といえばアメリカ産の上質な小麦粉で、国産小麦粉を表すうどん粉と対極をなす単語でした。

「アメリカン」を「メリケン」とヒアリングしたことに由来するから、メリケン波止場もメリケンサックも由来は同じですね。

 

 

RICE療法

ところで、1日に2万件の捻挫が発生する米国でも推奨されている応急処置法に、小麦粉ならぬ米(RICE)という療法名が付けられていることをご存じでしょうか。

 

Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字でRICE。

この処置を受傷直後から24~72時間行うと、炎症や腫れを最小限に抑え、痛みが和らぐとされています。

 

まず「安静」。同時に、氷や氷水で皮膚の温度が14~20℃になるまで「冷却」します。20分程冷やし続けると関節内が4℃下がるとされており、代謝が低下し、炎症が鎮静化して痛みが軽減します。

そして、うっ血しない程度に患部を末梢から中枢に向かって包帯などで「圧迫」。

最後の「挙上」は、帰宅後横になり座布団などを敷いて足を心臓より高い位置に上げることです。

 

 

かつお節は、たんぱく質

3日間のRICE療法で患部の痛みや腫れは治まることが多いのです。

戦後、国策として大量のメリケン粉を日本に送り込んだ米国。日本もコメを基軸にした農政で農業の復活を図らなければなりません。

まさに「RICE療法」。

 

ならばコメと相性抜群のかつお節をご飯にふりかけて、たんぱく質を摂取しようではありませんか。

回復の一助になるかもしれません。たんぱく質は「PROTEIN」。

頭文字のPをつけて、「PRICE療法」はいかがでしょうか。

マルトモ株式会社
土居幹治 専務取締役

愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。