土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
昭和の食卓、実はすごかったんです。
理想の和食は1975年の食卓にあったといわれています。
その頃の和食は「欧米食に偏った高脂肪の食事」と「塩分の高い白めし中心の粗食」の中間にあり、「多少欧米化した和食」という、いいとこ取りのバランス食でした。

1960年頃の粗食は、山盛りの白めしに佃煮、焼鮭、漬物、みそ汁。これでは胃がんと高血圧のリスクが高まってしまいます。それが、1970年の大阪万博をきっかけに食卓に欧米食が入ってきて品数が増え、栄養バランスが整ったのです。
我が実家の欧米食は、マヨネーズくらいでしたけど…。
東北大学の都築博士は、各年代の食事を混合粉砕してマウスに投与し、8ヶ月間の飼育実験を行いました。その結果、1975年の食事をエサにしたマウスが最も代謝が活発になり、内臓脂肪が少なかった。逆に2005年食のマウスは人間に換算して8kgも体重が増加したのです。
このことは厚生労働省の調査結果と合致します。成人男性の肥満割合は1975年の17%に対し、2005年では30%に増加。ところが、1975年の総摂取カロリーは戦後最大の1日2226kcal。逆に2005年は1904kcal。つまり、1975年の和食はたくさん食べても太らないダイエット食だったのです。

これはすごい。古来より、大陸の文化や欧米の技術を柔軟に取り入れ、自国の繁栄に繋げてきた日本民族の真骨頂です。なんとか47年前(※ 2022年公開時点)の食卓を再現できないものでしょうか。
まずは給食からということで、「和食給食応援団」という活動に参画しています。

現在、給食における米飯登場回数は平均3.4回/週、和食回数となると、1.8回/週に下がるのです(ここでの和食の定義はご飯+汁物)。
この回数を増やす取り組みをしているのですが、「和食給食はお残しが増える」という残念な事態をまず解決しなければなりません。給食の和食はおいしくないし、食べ慣れてないから残すというのです。
クリームシチューがどうしても食べられなかった自身の小学生時代と真逆の現実です。
そんなことを思い出しながら、今日も「だしの出前授業」に励むのであります。

愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
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