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2026.03.10

縄文人、たぶん全員ドングリユーザー

「だしの伝道師®」土居でございます。

ドングリとかつお節のつながりです。

 

縄文人の主食

縄文人の主食はドングリでした。稲作が定着するまで、ドングリのデンプンが貴重な炭水化物源だったのです。

縄文人の排泄物の化石「糞石」を分析すると、主食がドングリで、おかずに猪、鹿、鴨、イルカ、タイ、あさり、海藻と、けっこうバランスのいい食事を摂っていたことがわかります。

 

1日の総摂取エネルギーは2250kcalと推定され、現代人の2000kcalよりちょっとリッチ。

また、その摂取バランスはタンパク質:脂質:炭水化物=12:26:62。これは、驚くべきことに厚生労働省が推奨する食事バランス15:25:60とほぼ同じです。

現代は、60%の炭水化物がドングリから白飯に変わっただけ。恐るべし縄文人。

 

ドングリとかつお節

けど、主食にするほどのドングリってどのくらいの量なのでしょう。秋の遠足ではしゃいだドングリ拾いとはわけが違う。

計算によると、1人が食べるドングリの量は年間約300kg。これを9月から11月の3ヶ月間で拾うのですから、1日3kgのドングリ拾い。けっこうすごい。

 

だから、当時の人口26万人のうち25万人が、ドングリがよく落ちる「落葉広葉樹林帯(ナラ、クヌギなど)」の東日本に集中していた。

西日本の「照葉樹林帯(カシ、シイなど)」では落ち方が少ない。

広葉樹といえば、かつお節をいぶす時の燻材が思い浮かびます。針葉樹を燃やしてもかつお節はできません。

日本でかつお節が定着するのはまだ先ですが、広葉樹があったればこそのドングリとかつお節なのです。

 

ドングリころころ

最後にドングリの味。不覚にも遠足のドングリをかじった経験のある方ならおわかりでしょうが、これがなかなか渋い。

よって、水さらし、煮沸など、縄文人はタンニンのアク抜きマニュアルを持っていたのです。

 

ドングリころころどんぶりこ~♪この童謡には、山村から身売りされていく子供たちの悲哀がメッセージとして隠されているといいます。

やっぱりお山(家族)が恋しいと~泣いてはどじょう(人買い)を困らせた~、のです。

擬人化の対象となるくらい、ドングリは身近な食材だったのです。

マルトモ株式会社
土居幹治 専務取締役

愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。