土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
意外と知られていない偉人です。
「舞姫」「山椒大夫」「阿部一族」など、作家として名をはせた森鴎外。
実は、19歳で東大医学部を卒業したエリート陸軍軍医でした。そして、エリートゆえの悲劇を巻き起こしてしまいます。
日清日露戦争時、兵隊は脚気に苦しみ脚気による病死者が戦死者以上にいました。白米に疑いがかかるも、森は脚気細菌説を主張し、1日6杯の白米で脚気は防げると言いながら死者を出し続けたのです。

※森鴎外(引用:Wikipediaより)
対する海軍は、軍医高木兼寛が麦飯で脚気は根絶できることを実験データで証明して麦飯を導入。海軍の脚気死者ほぼゼロを達成しました。
脚気はビタミンB1欠乏症。胚芽部分に含まれるビタミンB1をそぎ落とす白米中心の食事だと、脚気になるのは当然ともいえます。
なのに、プライドの高い森鴎外と陸軍は、決して麦飯を取り入れようとはしませんでした。兵士の数が多い陸軍において、麦飯の供給には限界があるという事情を考慮しても、少し頑固すぎました。
高級な白米より安い麦飯を食べたほうが健康になるというのも皮肉な話です。
参勤交代で念願の江戸詰めになると体調が悪くなり、田舎に戻ると健康体に戻るという「江戸わずらい」もビタミンB1欠乏症だったし、刑務所の服役で麦3割配合食を続けたら糖尿病が改善したという事例もあります。

昨今のシリアルブームで雑穀が高値で売られていますが、昔の田舎や塀の中で暮らした人にとってはちゃんちゃらおかしい話です。
白米至上主義とくだらないプライドのせいで、日本はビタミン研究の世界で後れを取ってしまいます。救いは、世界が高木兼寛を評価していること。
フランスの南極探検隊は、1905年に発見した岬を「高木岬」と名付けました。長期航海で脚気に悩まされていた船員が、高木兼寛の研究のおかげで改善。敬意を表しての命名でした。耳を貸さなかった陸軍とは大違いです。

※高木兼寛(引用:Wikipediaより)
大東亜戦争への迷走は、ここから始まっていたのかもしれませんね。
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
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