土居幹治 専務取締役
愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。
「だしの伝道師®」土居でございます。
雪山登山の経験はありませんが、だしの素に意外な需要がありそうです。
今から十数年前の冬、雪山で遭難した55歳の男性が12日ぶりに生還したというニュースが話題になりました。12月30日に福島、山形両県にまたがる吾妻連峰に登り、強い吹雪で道に迷い遭難するも、1月11日夕方に福島県のスキー場近くで無事発見されたという事件でした。
救出後、その男性が聞き捨てならないことをコメントしていました。
「食料が1月4日に尽きた後は、雪や沢の水を口にし、だし調味料や塩をなめて飢えをしのいだ」
だし調味料って、顆粒状のだしの素のことかな。
おそらくは、テントで料理を作る際の調味料として常備していたのだと思いますが、雪山で1週間も命をつないだのだとしたら、これは大事件です。
考えてみれば、だしの素は「かつお節10%、食塩30%、アミノ酸30%、糖類30%」が大まかな配合であり、たんぱく質とともに、生命に必要な食塩、アミノ酸、糖が均等に配されたバランス栄養食ではないか。足りないのは脂肪分くらいです。
画期的な和風非常食誕生ということになりそうですが、賞味期間がやや気になります。だしの素の賞味期間は1年6ヶ月。非常食なら3年は必要でしょう。
実際、大塚製薬の非常食用カロリーメイト「カロリーメイト ロングライフ」の賞味期間は3年に設定されています。一般的なカロリーメイトの配合を少し変え、賞味期間を延長したとか。
ならば、「だしの素 ロングライフ」はどうでしょう。遭難者が料理好きだからだしの素を持っていたのか、はたまた登山にだしの素は常識なのかは不明ですが、和風食材が人命救助に貢献したことは誇れる事実。商品パンフレットの裏面に、こっそり記入しようと思うのであります。
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