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2026.01.14

かつお節消費のお手本

「だしの伝道師®」土居でございます。

かつお節の消費を拡大する話です。

 

沖縄が日本一

かつお節の消費量日本一はダントツで沖縄県であり、1世帯あたりの年間購入量524gは全国平均の約3倍(2024年総務省調べ)。

ラードに隠れてわかりづらいかもしれませんが、沖縄料理はだしが濃く、比較的淡白な南方系の食材をおいしく食べることができるのです。

 

そして、だしが効いているから塩加減が少なくてすみ、全国平均と比べて2割も少ない塩分摂取量を達成しています。

日本中が沖縄のようにかつお節を消費してくれれば、減塩で全国民が健康になり、鰹節屋さんも稼いで幸せになれるのにな。ではなぜ沖縄はかつお節をたくさん使用するのか。

 

 

食指が動く

それは、中国の影響で「食」にこだわる思想が浸透していて、衣食住の中では食が一番という考えを持っているから。よって、かつお節に限らず食にかけるお金は惜しまないのです。

マルトモ上海の黄総経理曰く、「中国に衣食住という言葉はなく交通を表す『行』を加えた『衣食住行』だけど、やっぱり食が一番です」。

約2000年前に書かれた「漢書」にも、「民以食為天(民は食をもって天となす)」という記述があり、食は中国人の生活の根幹をなすのです。そして、黄総経理は「食指が動く」という慣用句の語源を教えてくれました。

 

中国の春秋時代(紀元前770年~紀元前403年)、鄭(てい)の君主霊公のもとに楚から大きなスッポンが贈られたことがありました。その時、謁見中だった公子の人差し指がぴくぴくと動き、「こういう時は必ず珍しいごちそうにありつける」とつぶやいたという故事に由来するのです。

その後、スッポン料理に関するトラブルが原因で、公子は主君の霊公を襲って殺してしまいます。スッポンごときで一国の君主が命を落とす。まさに、食にこだわる国民性を垣間見る故事ですね。

 

先ず隗(かい)より始めよ

とにかく、沖縄以外でもだしにこだわり、もっとかつお節を消費するプロモーションを展開せねばなりません。そのためには、「先ず隗より始めよ」。

 

中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)、「どうすれば賢者を招くことができるか」と燕の昭王(しょうおう)に問われた郭隗(かくかい)が、「まず私のような凡人を優遇することから始めてください。そうすれば優秀な人材が集まります」と進言しました。

先ず私が毎日だしを取ることから始めます!

マルトモ株式会社
土居幹治 専務取締役

愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。