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2026.06.10

うま味の「だし算®」

「だしの伝道師®」土居でございます。

算数とだしの話です。

 

うま味成分発見

もうすぐ、東京帝国大学の池田菊苗博士がうま味成分を発見して120年目の記念すべき年がやってきます。

1908年、池田博士は昆布のうま味がグルタミン酸であることを発見し、うま味調味料グルタミン酸ナトリウムの製法特許を取得(特許第14805号)。

この功績で、食品分野でただ一人、特許庁が認定する日本の十大発明家として顕彰されているのです。

 

かつお節のうま味であるイノシン酸は、その5年後の1913年に池田博士の弟子である小玉新太郎博士によって発見され、しいたけのうま味であるグアニル酸は、1957年に同じく東大からヤマサ醤油に職を得た国中明博士によって発見されました。

 

 

合わせだし

さらに国中博士は、グルタミン酸とイノシン酸、グアニル酸を混ぜるとうま味が増強される現象を発見し、その理論は、「味の素」「ハイミー」などの商品に応用されています。

 

しかし、うま味が発見されて120年近く経つというのに、うま味成分を混ぜるとなぜうま味が増すのかはいまだに謎なのです。

昆布、かつお節、しいたけを混ぜるとおいしくなるということは、植物系、動物系、菌体系食材をバランスよく取るよう造物主が仕組んだ栄養学という見方もできるのではないでしょうか。合わせだしを体が要求しているのです。

 

1+1=8

合わせだしがおいしくなる現象を専門用語で「相乗効果」と言うのですが、少々堅苦しい。

そこで、マルトモでは相乗効果に代わるキーワードとして、「だし算Ⓡ」という商標権を取得しました。

1+1が2ではなく、8くらいに感じる現象だから、たし算ではなくだし算。

国中博士がご存命なら、クスッと笑ってくれたでしょうか。

マルトモ株式会社
土居幹治 専務取締役

愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後、マルトモ株式会社に入社して
研究開発に従事。九州大学への論文提出で農学博士号取得。
「だしの伝道師Ⓡ」という二つ名で小学校や公民館での出前授業を実施し、
かつお節文化の拡散に邁進中。